Superuserとは、コンピューターOSにおいて管理者権限を持つユーザーの総称。
ものすごく簡単に言うと、そのOS内で何でもできるユーザーのことです。
目次
Superuserの権限でできること
サーバーの利用者には、OSに登録されたユーザーの他、Webサイトを閲覧する外部ユーザーも含まれます。
Superuserはこれら全てのユーザー権限やアクセスコントロールの他、以下のようなことができます。
- OSのインストール
- サーバー設定及び変更
- サービスの起動・停止
- ファイル等の作成、削除等
- ファイル等の権限設定
- サービスのアクセス制限
- ログ(履歴)の管理
主な仕事
Superuserはその権限を使って、OS等のアップデートやセキュリティ対策、パフォーマンスチューニング、データ保全のためにバックアップ、サービスが滞りなく提供されているの監視など多岐に渡します。

何でもできるの裏側
このようなことを書くのは良くないかもしれませんが、何でもできるということは、
サーバーに保存された全てのメールを閲覧することもできますし、有料会員のみ閲覧が許されたWebデータにもアクセスすることができます。
許可なくこのようなことをすれば、どうなるか想像できますよね。
Superuserの心得
LinuxやUNIX系OSでは、サーバーにログインする際は一般ユーザーでログインします。
管理者権限で直接ログインすることはできないように設定します。
権限が必要であれば、sudoコマンドを使って一時的に管理者に成り変わります。
sudoコマンドを初めて使うとき、以下のようなメッセージが表示。
$ sudo -s
あなたはシステム管理者から通常の講習を受けたはずです。
これは通常、以下の3点に要約されます:
#1) 他人のプライバシーを尊重すること。
#2) タイプする前に考えること。
#3) 大いなる力には大いなる責任が伴うこと。
[sudo] [ユーザ名] のパスワード:
管理者権限を持たないユーザーがsudoコマンドを使えば、即座に管理者に通知されます。
大いなる力には大いなる責任
善意悪意に関わらず、たった一つのコマンドでデータを削除することもできるのがSuperuser。意図せず起こしてしまったミスでも、その責任は大きなものなのです。
タイプする前に考える
今からやろうとしている操作の結果は意図したものとなるのか、もしそうでなければ元に戻すことはできるのか、操作前の準備とチェックは絶対です。
決して脅すつもりはありませんが、Superuser歴25年を超えた今でも、緊張の余りreturnキーを押す指が震えることがあります。
利用者のプライバシーを守る
サーバーに格納されるデータの種別を把握することは管理者の責務。しかし許可なくデータにアクセスすることは断じてなりません。
日々知力を高めデータを守る側の存在であることを自覚しなければなりません。
Superuserの役割
Superuserの役割を簡単に書くと以下の2点になると思います。
- 滞りなくサービスを提供し続ける
- データを守る
とてもシンプルですね。
子を見守る親のような存在
付かず離れず異変を察知できる距離感を保ち、何かあれば全力で対応します。
サーバーはそれぞれに個性を持っていて可愛い存在なんです。
OSによって異なる呼称
OSによってその呼称は違い、LinuxやmacOSはroot、WindowsではAdministrator が管理者の権限を持ちます。
OS | Superuser |
---|---|
Linux | root |
macOS | root |
Windows | Administrator |
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